展望露天風呂 杜の湯
見晴らしの良い展望露天風呂「杜の湯(もりのゆ)」では、昼は四方の山々を一望でき、夜には満天の星空を眺められ、昼と夜とで表情を変えます。源泉掛け流しの湯と檜の香りとともに、自然の眺めを存分にお楽しみください。
[ご利用時間]
AM5:00〜7:00 殿方
AM7:30〜9:00 婦人
PM2:30〜6:30 殿方
PM7:00〜9:30 婦人
PM21:30〜AM4:30 貸切
貸切は予約の必要はございません。お客様ご自身で確認していただき、空室の場合は鍵をして30分以内でご入浴下さい。
大浴場
男湯、女湯ともに、大浴場からは小さな庭が見えます。浴槽内は十和田石を使用しています。浴場内には飲泉用の枡を置いていますので、ご利用ください。また、身体の不自由な方には浴槽内の手すり、また足を置くステップも使ってご入浴していただくと、安全にお風呂に入ることが出来ますので、ご利用ください。
[効能について]神経痛・冷え性・疲労回復・動脈硬化・リュウマチ
[泉色と泉質]無色澄明、単純温泉、鹿教湯温泉混合泉(2.3.4.5.6号源泉の混合)
源泉100%の掛け流し浴槽の温度は41〜42℃。ぬるめのお湯と思って入ってみると湯上りには汗がしたたり出て来ますので身体の芯まで温まり気持がよいと評判。昔からの湯治場としても、リハビリとしても名高い温泉です。
むかしむかし、丸子の里に信仰心の厚い一人の猟師がおりました。ある日いつものように山へ狩りに出かけたが、その日はなかなか良い獲物が見つからず、どんどん山奥へ入って行きました。すると、一頭の肉付きのいい立派な鹿が、林の中を餌を探しながら歩いていた。猟師は「しめしめ、これは良い鹿を見つけたぞ。ずいぶん長い間探し回った甲斐があったというもんじゃと、息を潜めて矢を放ちました。その矢は、うまく鹿の背中に命中したが、足の速い鹿は背中に刺し傷を負ったまま一目散に深い山奥へと逃げてしまった。
猟師はすぐに後を追い、暗くなるまで探し回ったのだが、とうとうその鹿を見つけ出すことは出来なんだ。「やっと見つけた鹿じゃったのに、残念なことじゃ。まったくもって残念なことじゃ。」と猟師は悔しがり、次の日も傷ついた鹿を探しに山奥へ入っていったそうな。
猟師はあちらこちらと探し、歩き回り疲れ果て、あきらめて帰ろうとしたその時。木陰の向こうで、背中に矢の刺さったままの鹿が気持ちよさそうに水浴びをしているではないか。猟師はとどめを刺そうと矢を構え、そっと近づいてみる次の瞬間、怪我をしているはずの鹿が何もなかったように元気良く走り去って行ってしまったのじゃ。
「不思議なことがあったものじゃ。」と猟師は、近づいてその水溜まりに手を入れてみると、なんと驚いたことにそれはこんこんと湧き出るお湯だった。そして、しばらくすると猟師の前に文殊菩薩様が現れ、「日頃の信仰心の厚いそなたに応えて、湯のありかを教えた。なんじ、この湯を広く世に知らしめよ。」と告げたそうな。
やがて村人たちは、鹿が教えた湯と言うことで『鹿教湯(かけゆ)』と呼ぶようになったそうな。今でも、文殊菩薩様の教えを守り、「この鹿教湯のお湯につかって、病気や怪我を治すとよい。」と大切に言い伝えられてきているという話。
鹿教湯温泉組合WEBサイトより